#203_実はマイホームなんて建っていなかった ④

朝、起きたらセキスイハイムの新居は幻と消え、旧居での生活を続けていた八郎。
契約したはずの分譲地には、当然家は建っておらず。
失意の中の仕事帰りに、沢山の打ち合わせを重ねたセキスイハイムの展示場に一縷の望みをかける。
そして、いよいよハイム営業と再会(この世界では初見だが)。
今までの経験を活かした、八郎の「2回目」の家づくりが始まるのか?

    

先約を対応するハイム営業

小走りで展示場に駆け込んだハイム営業は、八郎をスルーして、その奥の和室で待っている夫婦の所に駆け込んでいく。
どうやら、この夫婦と元から約束をしていたようだった。
小1時間、打ち合わせにはしては短い時間でお開きになった模様。
やっと、自分の番が回ってきたか、と思ったらハイム営業は一旦裏方に引っ込んでしまった。

ルイボスティーも飲み干してしまい。
やや手持無沙汰な感じでハイム営業が来るのを待つ。

するとやや時間をおいて、ハイム営業が裏方から戻ってきた。

   

ハイム営業「八郎さま、えー、初めまして。Aさまの紹介という事ですが。。。Aさまの担当は若手社員と言うものが別におりますが、Aさまの紹介は本当に私だったのでしょうか?」

八郎「はい、A君の担当の若手社員がハイム営業と言う上司の存在を誇らしげに語っていたので、私は是非、ハイム営業に担当してもらおう、と思い伺った次第です」

ハイム営業「。。。そうですか」

   

暫くハイム営業は間を開けた後、ゆっくり喋り始めた。

    

ハイム営業「本来でしたら、私は八郎さまの担当は出来かねます。紹介制度を踏むのであれば、若手社員が担当になるのが筋です。筋ではございますが」

八郎「。。。」

    

特例で答えてくれるハイム営業

ハイム営業「八郎さまの思いを無碍にも出来ません。今回は特例ですが、私がご対応させていただきたくお思います」

八郎「ホントですか!?(パアアアア)」

ハイム営業「はい、宜しくお願い致します!早速ですが、新居をご検討されている、という事でよろしいでしょうか?」

八郎「はい!△△△(八郎が建てようとしている分譲地の名前)で4000万の予算で、bjベーシックでおねがいします!!」

ハイム営業「えっ。。。」

     

もう1から話すのが面倒なので、端折れるところは端折って、早く間取りの話などをしたい、と言うのがホンネだった。

    

ハイム営業「。。。八郎さま、申し訳ありません」

八郎「えっ、なんですか?」

ハイム営業「bjベーシックは。。。実は2018年を以て販売を終了しております」

八郎「あ、でもそこをハイム営業の力で何とかして。。。」

    

訝しがるハイム営業

自分もそこまで口にして、しまったと思った。
あの販売終了の規格住宅を再販してくれたのは、1年前の販売終了直後だから出来た話だという事。
今は「あの時」から実に1年が経過している。
流石に無理としか言いようのない話である。

    

ハイム営業「すみません、その前にまず、ご確認なんですが」

八郎「はい、何でも聞いてください」

ハイム営業「本日は八郎さま、おひとりでのご来場ですか?」

八郎「はい、仕事帰りに寄ったもので」

    

そこで、ハイム営業でもなくとも誰もが疑問に思っている事を口にする。

    

ハイム営業「八郎さまは失礼ですが、独身でいらっしゃいますか?」

八郎「いえ、結婚して嫁がいますが」

ハイム営業「無礼な事をお聞きして申し訳ありません、では奥さまは家の購入には賛成しておられますか?」

八郎「そ、それは。。。」

    

昨日までいた世界では、新居に住んでご満悦だった嫁だが、この世界ではまだ家の購入の話を持ち掛けていなかった。

    

どうしても家を建てたい!

八郎「それは。。。えーっと、大丈夫だと思います。嫁は家が好きですので」

   

何とも頼りない、と言うか胡散臭さすら感じる八郎の発言に眉を顰めるハイム営業。

     

ハイム営業「ここは1回、出直されては如何ですか?是非奥さまも同伴でいらしてください。その方が話も進むと思います」

   

いや、ここで引き下がるわけにはいかない。
一刻も早く家が建てたいのである。
次は嫁も込みで間取りの話がしたいのだ。

   

八郎「いえ、大丈夫です、間取りの希望をお伝えしても良いですか?」

ハイム営業「。。。お気持ちはわかりますが。。。やはり1回で直された方が良いかと思います。奥さまとしっかり話し合われてから、再度ご連絡ください。」

八郎「嫁の事は大丈夫です!新居に住めて毎日大変満足していたんです!家を買う話をして断られる訳がありません!」

    

傍から聞いていると、何を言っているのかよくわからない内容を八郎が強気で押してくるので、ハイム営業も狼狽の色を浮かべる。

     

ハイム営業「八郎さま。。。少し休まれては如何ですか?」

八郎「大丈夫です!家、ちゃんと買えますから!!予算も少しならオーバーしても大丈夫です!!2-300万なら許容範囲です、パルフェbjスタイルなら大丈夫でしょ!?」

ハイム営業「。。。予算も詳しく精査しないと何とも言えませんが、土地代込みでその価格だと非常に厳しいかと思います。。。」

八郎「えっ。。。」

ハイム営業「消費税も上がりましたし、何より建築資材も値上がりしております。1年前の2018年ならともかく。。。現状では非常に厳しいと言わざるを得ません」

八郎「う、嘘だあ!俺はセキスイハイムで家を建てるんだ、幸せになるんだ、幸せになりたいんだ!そのためには家を建てなきゃいけないんだ!!」

    

興奮して立ち上がる八郎を見て、ハイム営業も手を打つ。

    

ハイム営業「この客をつまみ出せ!」

八郎「えっ?」

    

そうハイム営業が叫ぶと、後方から、逃〇中のハンターの様な、黒いスーツにサングラスをかけた細マッチョの男性が10人以上出てきた。
アッという間に八郎を羽交い絞めにする。

    

ハイム営業「お引き取り下さい!」

八郎「は、放せぇ、俺は客だぞ、何千万って金出すんだぞ(殆ど借りるけど)、なんだ、その態度は!放せって言ってるだろ、放しやがれっ!!」

ハンターたち「(パッ)」

八郎「あ、え、そんなにあっさり放しちゃうの?あらっ、あ、あ、うわあああああぁぁぁぁぁ。。。。。」

    

そして、今日も1日が始まる

『ずどどどどどーんっ』

八郎「アイテテテテ、何だこの落ちた感じは。。。」

嫁「(遠くから)ハチローチャーン ダイジョーブー?」

   

気が付けば、ベッドから床へダイブしているようだ。

   

スマホ『ブーッ ブーッ ブーッ ブーッ』←アラームのバイブレーションの音

八郎「…うう、スマホの目覚ましも鳴っている。。。」

スマホ『AM 5:00 清々しい朝だね!今日も1日頑張ろう!!(←とメッセージが出るように設定しているが、頑張ろうと思えたことは1度もない)』

八郎「アタタタタ、身体が痛い、でもこれは。。。旧居の寝床での傷みじゃなくて、ベッドから落ちた傷みか。。。」

嫁「トントントン…八郎ちゃん、大丈夫?」

八郎「あはは、ついにやっちゃった、ベッドから転落第1号www」

嫁「あー、やっぱり床に布団のほうがいい?」

八郎「ぜんっぜんっ!ベッドバンザーイ!!」

嫁「変なのっ。。。朝ごはん用意できたけど、食べる?」

八郎「おう!すぐ降りるよ」

嫁「おけ!よそっとくね!!」

    

そう言って嫁は下に降りていく。

    

まだ、かすかに新築の香りが残っているウオークインクローゼットに入り、今日、仕事に着ていくカッターを選ぶ。

     

温かい新居に包まれて、今日も1日が始まろうとしていた。
(おわり)

    

あーきもいですね(笑)
200回記念、やろうかどうしようかものすごく迷ったんですが。
恐らく家は300回あれば流石に建つと踏んで、キリ番の節目はもうないだろうから、今回は遊ぼうとスピンオフ記事を書き出したら何と4話続き物になってしまいました。

改めて4話続けて最初から読み直すと、きもいきもい(笑)八郎ひとりで盛り上がっています。
でも、このブログのコンセプトは「書きたいものを書く」ですのでスミマセンが趣味全開で書かせていただきました。
果たして何名の方がここまでお付き合いいただけたかは不明ですが、最後までお付き合いいただきありがとうございました。

このネタを思い浮かんだのは、旧居の原状復帰のために光ケーブルの撤去に立ち会わなくてはいけない時があり、その時に旧居の不便な点を改めて目の当たりにして、このネタが形成されて行った感があります。
(と言うか、原状復帰は理解するけど、光ケーブルの撤去って。。。それホントに必要?(笑))
まあ、今の新居は、旧居の問題点を徹底的につぶして作った、と言うのを改めて感じた出来事でした。

【第90話】家の不便なところ総ざらい

2019年4月1日

とりあえず、この日記形式のブログは300話で家を完成させようと思っています。
その頃にはブログを立ち上げて1年が経過すると思うので、とりあえず最初の1年は毎日更新をやり遂げて。
その後は、自分のペースで家づくりやセキスイハイムの事をブログに書けたら、と思っております。

    

最後になりましたが、200話以上も当ブログを続けてこれたのも、皆さまのアクセスとお言葉のおかげでございます。
こんな辺境のブログにお越しいただき、本当に深謝です。
これからも「セキスイハイムbjベーシックで家を建てる」をどうぞ宜しくお願い致します。

    

明日より、本編に戻ります。
それでは、また、本編でお会いしましょう。

     

今回は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました!!

    

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