#201_実はマイホームなんて建っていなかった ②

朝、起きたらセキスイハイムの新居は幻と消え、旧居での生活を続けていた八郎。
未だその夢とも現実ともつかない事実を受け入れられないまま、1日が始まろうとしていた。

   

旧居との邂逅

旧居のDKや和室は、開口1800程度ののサッシ一枚で陽あたりも悪く、昼間は電気が必要な程暗い。
LDKが狭く、ダイニングテーブルの先端とテレビボードの距離は1m未満。
キッチンは背面で、料理している人とのコミュニケーションが取り辛い。

幻の新居を見た後、実際に見たのかも今となっては確証が持ってないが。
その新居を見た後の旧居を見直すと、非常にデメリットが目立つことに気がつく。

裏を返せば、幻の新居は現旧居の問題点をしっかり抑えて解消したつくりになっている事がわかった。

   

嫁も結構勉強していたんだな。

   

とよく分かる幻の新居のつくり。
ここは思い切って、旧居と幻の新居をとことん比較してみようと立ち上がった。

    

まず玄関。
旧居の土間は畳み1枚半分くらいしかない。
本当に狭い。
靴が5足以上出ると足の踏み場がなくなる、不満だらけの玄関だった。
幻の新居は、そうならないように広くして欲しいとハイム営業にお願いした結果、3.5畳近くの土間が確保された。
これは素直に嬉しかった。
また、玄関ドアは、完全な密閉タイプで締め切ると、昼間でも玄関が暗闇になる。
幻の新居は、ドアに曇りガラスがはめ込んであるので、昼間は玄関が明るい。
これも地味に嬉しかった。

     

トイレ・洗面所・風呂場は幻の新居では最低限の設備でよいといったので、広さはそれ程変わらない。
しかし、この旧居は築15年以上のアパートである。
それに比べれば、幻の新居は雲泥の差であった。

     

収納は、洋室にクローゼットが1、和室にクローゼットが1と引き戸の大きな収納が1つ。
しかし、4人家族には収納が非常に狭く難儀した。
結果、洋服ダンスなどの収納ケースが室内に所狭しと並び、ただでさえ狭いスペースが、収納で圧迫され更に狭くなる事を余儀なくされていた。
幻の新居は、4LDKの「4」のうちの「3」は全室クローゼットを完備、「1」には2.5条のウオークインクローゼットを完備。
その他、玄関収納、パントリー、2階納戸、そして後付で庭に物置も設置。
収納に関しても、問題点を改善していた。
当然、幻の新居のスペースそのものが広い、というメリットもあった。

     

旧居はLANがキッチン周りにあり、ルーターや電話機のほか、炊飯器や電子レンジ、オーブントースターなどのコンセントや配線がたこ足状態で設置され、雑然としていた。
パソコンデスクとテレビボードの距離も近く、ここもテレビ・ブルーレイレコーダー・TVゲームに、パソコン・プリンター等諸々のコンセントがたこ足状に配線されていた。
幻の新居は、この問題もしっかり解決されていた。
テレビ周り、キッチン周りのコンセントの箇所は非常に頭を悩ませた事を思い出す。
しかし、その悩ませたことも空想の世界だったのかも知れない。それが現実だったのか、空想だったのか。

    

現実であることを証明してくれる人も、物もない。

   

外の世界へ

嫁「。。。なに朝から、ドアを開けたり閉めたり、台所をまじまじ見つめたりしてるの?」

    

朝の忙しい時間に、旦那が不振な動きを見せつけているので、うざいのだろう。ちょっとイライラした感じを出しながら聞いてくる。

   

八郎「いや。。。なんちゃないんだけど、なんか気になってね」

嫁「。。。今日、なんかおかしくない?変なものでも食べた?」

八郎「いや、食べた記憶はないけど。。。狐につままれた気分ではある」

嫁「。。。ふーん」

   

明らかに普段と違う旦那の様子に戸惑いながらも、深入りするのは面倒と判断したのか、それ以上の追及はなし。
自分も、ここで真面目に話しても埒が開かないだろうと、これ以上の旧居の詮索はやめ、おとなしく朝食を食べて、とりあえず会社に行くことにする。

    

八郎「。。。行って来ます」

嫁「いってらっしゃーい、気をつけてね♪」

八郎「ねえ。。。」

嫁「。。。なに?」

八郎「おうち、建てようとか思ったりしない?」

嫁「は?何言ってるの?朝からからかうのはやめてよね!」

八郎「あ、いや、ごめんごめん」

マイホーム

【第100話】やっぱり、おうち、たてようかな

2019年4月8日

そうか。。。この世界では、嫁には家を建てようという提案すらしていないのか。。。
幻の新居はいったいなんだったのだろうか、と自分がよく分からなくなる。

   

とりあえず仕事に行くか。。。

    

と思って車に乗り込もうとするも。。。車がない。
そうか、この敷地の駐車場は一杯で、この敷地から徒歩で3分ほど歩いたところに駐車場を借りていた事を忘れていた。
幻の新居は、車が4台停められた。
我が家で3台所有し、長女や知り合い・友人が来訪しても1台は停められるように4台駐車をリクエストした。

幻の新居はよく考えて作られていたなあ。。。

重い足取りで駐車場の道のりを早足で急ぐ。

    

△△△分譲地はどうなってるのか 

八郎「ここまで全力で否定されると無駄な努力だろうけど、△△△分譲地の幻の新居が建っていた土地に行って見よう。。。」

僅かな希望を胸に、職場とは反対方向の幻の新居へ車を走らせる。

   

八郎「。。。やっぱり」    

自分の記憶にはダンボールハウスの新居が立っているはずのその場所は、草がぼうぼうと覆い茂り、
見事に空き地で、セキスイハイムののぼりが建ったままだった。
他の家は、自分の記憶通りにしっかり建っている。

あの自分がデザインした2トンカラーのダンボールハウスはなんだったんだろうか?

マイホーム 外観

【第108話】完成!我が家のセキスイハイムタイル外壁デザインや色使いを公開しますっ!

2019年4月16日

全ては幻だったのか。。。

泣きそうになりながら、いや泣きながら、暗澹たる気持ちを引きずり職場へ向かう。
もう嫌なことは忘れて仕事に打ち込もう、そう思いながら。

   

懐かしい展示場

出典:セキスイハイム東海HPより

しかしそんな思いで仕事をしても身が入るはずがなく、結局適当にやり過ごして定時で上がる。
いつもなら、幻の新居に帰るのが楽しみで仕方なかったが、今日からは旧居である。
朝のもやっとした気持ちは晴れずに、ひきずったまま。

暗い気持ちでハンドルを握る。

    

このまま帰っても仕方がない。。。
でもどうしたものか。。。

     

暗く気持ちがふさぎこむ時は、カーステレオのボリュームをどんと上げて、自分の好きな曲を聴くのが、自分の気持ちの逃がし方。
お気に入りのリンキンパークをガンガンにかけても、曲は耳に入らない。

   

このまま都市高まで走らせて、都市高をクルージングしようか。。。

  

そう思った矢先に、セキスイハイムの展示場が目に入った。

   

ああ、あそこで、嫁やハイム営業と沢山打ち合わせを重ねたよな。
そうして、やっとこさ、家が出来たんだよな。。。

    

また涙が溢れてくる。
ハイム営業や嫁との、楽しくもあり苦しくもあり、でも充実した打ち合わせの日々。
この心に刻まれたこの思い出はなんなのか?
とても夢や空想とは思えない。

    

そうか。。。展示場に行けば、何かがわかるかもしれない。

    

都市高に向かわせていた車をUターンさせ、思い出が詰まったセキスイハイムの展示場へ。
そこに行っても、何も変わらないだろうけど。
でも、このままでも自分の気持ちもどうにもならない。

半分自暴自棄になりながら、乱暴に頭から展示場の駐車場に突っ込み、懐かしさすら感じるセキスイハイムの展示場へと向かう。
(次回へ続く)

    

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