#200_実はマイホームなんて建っていなかった

これまで沢山の家にまつわる話を書いてきました。

もし、それが「全部無かった事」になってしまったら、

あなたはどうしますか?

今回は、そんな不幸な世界に紛れ込んでしまった40過ぎの哀れな男の物語。

    

これは夢か、幻か

スマホ『ブーッ ブーッ ブーッ ブーッ』←アラームのバイブレーションの音

八郎「…うう、もう朝か」

スマホ『AM 5:00 清々しい朝だね!今日も1日頑張ろう!!(←とメッセージが出るように設定しているが、頑張ろうと思えたことは1度もない)』

八郎「アタタタタ、身体が痛い、なんだこの懐かしい痛みは、これは。。。前の家の畳で寝ていた時の感覚。。。って、えええぇぇぇ」

    

暗く、狭い6畳1間に布団が2枚。
1枚は嫁の。そしてもう1枚は自分の。。。
いや、そんな事はどうでもよくて。
確か…俺は…セキスイハイムで家を建てて引っ越したはず。
8畳以上の洋室にウオークインクローゼットがあって、ベッドを2台並べて。
ベッドの横にはサイドテーブルもあって、毎日ホテル気分で眠れていたのに。
これは…旧家のままジャマイカ!?

おかしい、何がどうなって、こうなってしまったのか。。。
これは…夢なのか。
それとも。。。

   

焦りと不安

とリあえずリビングへ。
…と言っても和室の開き戸の隣がリビング。
ガラガラッと開けると、目の前には鎮座しているダイニングテーブル。
人から譲り受けた物で、狭いDKに何とか放り込んでいる感じ。
圧倒的存在感と、その周囲の狭さ。
住んでいる頃は何とも思わなかったが、今見ると違和感しかない。
更にダイニングテーブルの1m先には薄いスチールラックをTVボード代わりに使っている。
テレビとダイニングテーブルの近さたるや。。。
八郎家は全員めがねっ子になる訳である。

   

嫁「おはよー」

    

嫁はダイニングで朝ごはんを仕込み中。
新居は対面キッチンだったので、正面向いて料理しているが、ここは昔ながらの背面タイプ。
背中を向けて料理をしている。
新居に移ってからは正面の表情から、嫁の機嫌や体調を窺い知る事が出来たが、背中を向けられていると、怒っているようにしか見えない。
嫁の機嫌も気になるが、まずは現状把握が先。

    

八郎「ねえ、嫁ちゃん。。。」

嫁「あー、朝ごはんでしょ、今日はねえ…」

八郎「あ、いや、そうじゃなくて。。。」

嫁「えっ?」

    

何かを感じ取ったのか、手を止めてこちらを振り返る。
嫁まで違えば完全にホラーな世界だが、嫁はいつも通りの俺の知っている嫁だった。

    

嫁「どしたの?」

八郎「なんか。。。こう。。。」

嫁「?」

八郎「違和感とかない?」

嫁「いわかん…?」

八郎「そのー、家が…違うとか」

嫁「へ?」

八郎「変わった、とか」

嫁「。。。もう忙しいんだから変な冗談は止めてよね、真面目に聞こうとしていた自分がバカだった」

    

嫁はきびすを返して朝食の仕込みに戻る。
そうか…嫁にとっては何も変わっていないのか。
と言うことは、この旧居に戻っている夢を見ているのか。。。
はたまた、実は。。。

    

お約束の今はいつなのかを調べてみる

とりあえず今がいつなのかを確認しよう。
スマホを手に取り確認する。

   

スマホ「2019年8月1日。。。」

    

時間軸はずれていない。
と言うことは、今ここにいるのが夢なのか。。。

それとも。。。

新居に引っ越したこと「自体」が夢なのか。。。

    

そうか、ブログだ。

自分がシコシコ書いているブログが残っていれば。。。

とりあえずスマホをさわり、ブックマークを見る。

。。。ない。
ブックマークどころか、家関連のブックマークが全てない。
念のため、URLを直入力するも。。。
サイトが存在しない。

マイホームどころか、八郎が家に関わった全てのことが、否定され、抹消されている。
どうやら、この世界には、自分と嫁が一生懸命考えて、一喜一憂しながら、支払い総額に怯えながら、やっとの思いで完成した我が家は存在しないようだ。

    
本当に、

①今この世界にいる自分が夢、

なのか

②家を建てたことが夢、の2択のようだ。。。

    

比較したくなる気持ち

思いも寄らない状況だが、ここで取り乱してもどうしようもない、という冷静な自分もいる。
そこで、旧家を観察することにする。

もう、夜は明けて外は明るいのに、この家は暗い。
昼間でも常に電気を点けて生活していた。
新居。。。いや今は幻になっているようだから。。。幻の世界にあった新居、幻の新居としよう。
幻の新居は、LDKのサッシは大開口で、吹き抜けで採光も抜群でとても明るかった事を思い出す。
曇りの日でも昼間は電気要らずだった。

サッシの内側の白のレースのカーテンは薄汚れている。
これは、この家は結露が酷く、メンテをサボると、この内側のカーテンがカビてしまうのだ。
幻の新居に移るから、カーテンは我慢して使おう、なんて言ってたけど、まだ使ってるんだ。。。
なんとも複雑な気持ちになる。

幻の新居は対面キッチンだった。
嫁は正面を向いて料理や皿洗いをしており、ダイニングに座っている家族との会話も弾んだ。
しかし今はどうだ。
後ろを向いているから、会話も無ければ表情もわからない。
旧居。。。いや、もう旧居という表現もおかしいかもしれないが、他に表現が見つからないので旧居としておく。
幻の新居を見た後、旧居に戻ると、旧居の暗さや寂しさが浮き彫りになる。

   

これから、また、この旧居で生活をするのか。。。

    

そう思うと、とても暗い気持ちになり、実は今、この世界にいる自分が、夢なんだ。。。
と思いたくて仕方ない、今、この場から逃避したくなる自分を抑えるのに必死だった。
(次回へ続く)

    

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